スカラシップヤード × 学校法人湘南学園
いつもの凝り固まった枠から抜けて、どうやって生活していくか?他にどんな選択肢があるのか?を、地域の体験を通して得る。
そして湘南に持ち帰ってくる。
研修旅行『北陸コース』の圓谷真人先生・長野礼和先生に、子どもたちのプロジェクトについて引き続きお話を伺います。
Q.取り組む中での生徒たちの葛藤や、生徒のみなさんの頑張りを教えてください。
SDGsの学習と北陸コースのプロジェクトを関連づけて考えることや、「企画をやるぞ!」という意識をみんなでつくることは、生徒たちがいま一番苦戦していることです。特に、生徒たちの意識や意欲の部分は、コース全体に浸透しきっていない部分があるので、まだまだこれからという感じです。
プロジェクトの中心となる委員メンバーの4名にとっては、特にチャレンジの場になっていると思います。4名の生徒たちは、これまで人前に出る活動をあまりして来なかった子たちです。北陸コースみんなの意見を、全体で一つにまとめていったり、議事を進めたりすることの一つひとつが、まずはテーマよりも前にある大きな壁になっています。全体を引っ張るためにも、自分の言葉でプロジェクトを語っていくことや、準備作業を全体で進めるための工夫などを彼らなりに考えていますね。北陸コースの生徒たち一人ひとりの「〜したい!」が、もっと表現できるようになるためにも、委員のみんなとコース全体でテーマ学習を深めていきたいと思います。
Q.ここまでの活動を通して、生徒に起こった変化など、何かありましたか?
これまで、総合学習の活動に、なかなかピンと来ていない男子生徒がいました。今回、彼が「旅行を通して何を学ぶのか知りたい」と言うので、一緒に話をしたんです。例えば、なんとなく原発について勉強するのではなく、幸福といわれる地域社会と、原発がはらむ人々の生活などの矛盾について、このプロジェクトを通して、リアルに、より知ることができるのではないかと話し合いました。その男子生徒は、「それならわかりました。知りたいですね!」と言ってくれて、新たな興味のきっかけとなった様子でした。他にも、同じようにこの時間を通して、新たな視点や興味を得ていく生徒たちがいます。
また、はじめは活動の意欲が低かったり、北陸の魅力を全く知らない生徒もいましたが、SDGsの勉強が進み、委員による北陸リサーチ情報なども得て、スカラシップヤードのチケット製作や動画作成、シンポジウムの準備など、各チームの生徒たちの主体性も変わってきているのではないでしょうか。「幸福な魅力ある街と原発のある暮らし」への学びの関心が高まり始めているのではと感じます。
そして、「これからの話」になるのですが、生徒たちが、この先社会に出るときに向けて、今まで持っていなかった働き方や生き方の選択肢といった「引き出し」を増やしていける機会にできたらうれしいです。いつもの凝り固まった枠から抜けて、「どうやって生活していくか?他にどんな選択肢があるのか?」を、他の地域の体験を通して得る、そして湘南に持ち帰ってこられると変化の一歩になると思います。
Q.最後に、プロジェクトの魅力やメッセージをお願いします!
働きがいや暮らしやすさなど、生きていく上で、普段から私たちは色んな課題と向き合っています。時に、そこに矛盾を抱えることもありますが、高校生のときに、彼ら彼女らなりの姿で一度向き合って、自分ごととして暮らしや生き方のスタンスを考えるきっかけになるでしょう。北陸を訪れることは、生徒たちの色んな引き出しを増やすことになるでしょうし、そういう引き出しのきっかけが詰まっている場所が北陸だと思います。北陸を舞台に、生徒たちが学びを広げていけるのは良い機会、持ち帰ってくるものも楽しみです!応援よろしくお願いします!
・・・プロジェクトインタビュー#03(前編)はこちら!
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■「学生たちを北陸へ!〜高校生が考える北陸教育旅行の魅力化プロジェクト〜」は、こちらから応援できます!
https://scholarshipyard.com/shonan-gakuen/project/detail/41/
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