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スカラシップヤード × 学校法人湘南学園

【プロジェクトチーム】湘南学園中学2年「Shonan Trash Box」のみなさん

 

【プロジェクト紹介】

湘南地域は、江ノ島などの観光地に恵まれ、外国人を含めた多くの観光客が年間通して訪れます。それによってとてもにぎやかになっていますが、同時に環境・景観の問題、とりわけゴミの問題が私たちは気になっています。様々な場所に設置されているゴミ箱、果たして正しく捨てられているのでしょうか?カラスによるゴミの被害があるのも、きちんとマナーを守ってゴミを捨てないことがその原因の一つとなっていると私たちは考えています。視点を変えてみれば、「ゴミ箱はもしかして孤独な思いをしているのではないか」・・・そんなことを私たちは考えました。大人から小さい子どもまで、湘南地域に生活する我々だけでなく訪れる方々がゴミ捨てに関する意識が少しでも変わるように、プロジェクト「ゴミ箱をひとりにしないで~Don’t leave me alone!~」を立ち上げました!(※スカラシップヤード公式Webサイトの文章より抜粋)

​【リンク】https://scholarshipyard.com/shonan-gakuen/project/detail/36/

プロジェクトの先導をするのは、C組担任の鈴木純先生と総合委員の生徒のみなさんです。この日、鈴木先生が持つ課題は次のようなものでした。

 

「クラス全員でここまで考えてきたプロジェクトが、『誰のためにやるのか』『なぜ自分たちがやるのか』よりも、『お金が集まらないこと』に生徒たちが肩を落としてしまっている。学びの場としてもったいない状態ではないか。」

プロジェクトの期日が迫るにつれて、C組の生徒たちは、思うようにプロジェクト資金が集まらないことからくる焦りや不安を募らせていました。そこで鈴木先生は「活動資金集めが自分たちのプロジェクトの本質でないことを忘れずに、もう一度、プロジェクトに向き合う時間をとろう」と、クラスメンバーに呼びかけを始めます。
 

残りの募集日数を考えたとき、
今、わたしたちに取り組めることは何か?

ホールに集まった生徒たちに、鈴木先生はプロジェクトの現状を伝えていきます。

「みなさん、今日は外部の大人の方をお招きしています。わたしたちのプロジェクトを思いっきり練り上げる日にしますよ!プロジェクト実行日まであと何日でしょうか?私たちのプロジェクトに集まっている活動資金は、、、39,000円です。みなさんは、どう感じますか?このままで、自分たちのプロジェクトが実施できるのか、不安になるのも当然のことだと思います。そして、ここからがC組の勝負です!朝も放課後も活動するような時間がやってくるかもしれません。みなさん、なぜ、お金が集まってこないのでしょうか?現状を分析してみましょう。私たちのプロジェクトの周知が足りないからかな?みんなのメッセージを伝える機会が足りないからかな?そして、残りの期間に、私たちができること、やるべきことは何でしょうか?企画、計画、実行、終結グループ、それぞれに分かれて考えてみましょう。今日は、大人のみなさんとも一緒に考えていきますが、考えるのは生徒みなさんですね。自分の意見を恥ずかしいと思わないで、積極的に話してみましょう。」

生徒たちは4グループに分かれて、さっそく話し合いを始めました。「計画」「企画」「実行」「終結」グループの4つです。ここから先は、グループごとの当日の取り組みについてレポートします。
 

【計画グループ】自分たちが発信したくなる、面白いプロジェクトメッセージをつくる

「計画グループ」は、プロジェクトの周知に焦点をあてたポスター制作を進めます。

「今あるチラシは文字がいっぱいで読みにくいね。そもそも、もっと目立つようにしないと。」
「ポスターは、どのくらいの大きさだと貼りやすいかな。どこだったら貼れるの?」
「プロジェクトを伝えるキャッチコピーを考えようよ!拡散用の#(ハッシュタグ)ワードもつくって、自分たちで使い始めたらどう?」
「言葉は、ダサいと自分たちも発信したくならないから、面白いやつじゃないと!」
「写真とか絵とか必要だけど、プロジェクトがわかるイメージって何?ゴミ箱、ぼっち…?」
「そもそも、周知するのにほんとうにポスターを使うのがいいのかな…?」

 

元気いっぱいに意見が飛び交います。ポスターを考える中で、誰に向けて、プロジェクトのどんな内容や思いを伝えるのか、自分たちに何ができるのかを考え進めていきます。「計画チーム」では、ダジャレ好きな男子生徒のおかげで、たくさんのキャッチコピーのボツ案が生まれ、そして少しずつポスターが形になっていきました。(ボツ案はアイデアの宝庫!)
 

【企画グループ】多くの人が、「ついゴミを捨てたくなる」ようなゴミ箱を作りたい

一方の「企画グループ」では、次の3つの問いに絞って考えました。
1. どんなゴミ箱にするのか?
2. どこにゴミ箱を設置するのか?
3. どうやって、自分たちでゴミ箱を運用するのか?

1つ目の「どんなゴミ箱にするのか?」の問いに対してアイデアを出していく中で、みんなが「ゴミを捨てるのが楽しい!」と思えるシーンを考え始め、ゴミ箱にあそびの要素を入れる視点で、話し合いは進みます。そして、いくつかのアイデアの中から、「ゴミ箱にバスケットゴールをつける」ということが決まりました。

企画が決まれば、次は、バスケットゴールの入手方法についてです。
 

学校でいらなくなったバスケットゴールは、どこに捨てられるんだろう?
  ↓
体育の先生へ聞きに行ってみよう!

  ↓

粗大ごみとして廃棄されるんだって!
  ↓
だったら、藤沢市で粗大ゴミを扱う公社に電話してみよう!
  ↓
市役所の掲示板に掲載するのが良いって、アドバイスをもらったよ!
  ↓
掲載する方法について、市役所に問い合わせてみよう!…

 

「私たちが電話をかけてみてもいいかな?先生、今電話をかけてもいいですか?」と、前のめりな様子の女子生徒たちは、問い合わせのための台本をつくり、電話かけに初挑戦しました。こうして、体育の先生、市の清掃業務を扱う公社、市役所などのへの問い合わせの結果…最後に行き着いた入手先は、中古商品を扱う某ウェブサイトとなりました。

2つ目の問い「どこにゴミ箱を設置しよう?」については、「人の通りの多い場所」で、かつ「実際にゴミが多く出る場所」という軸から考えました。鎌倉駅前の小町通りや鶴岡八幡宮、藤沢駅などが候補にあがりましたが、公道はゴミ箱の設置許可を取るのが難しいため、私有地で学校から近く、更に多くの人の目に触れて、プロジェクト実行によるインパクトがある場所を探していきます。有力候補の一つに、江ノ島水族館が選ばれ、電話での問合せにすっかり自信を持った女子生徒たちが、すかさず江ノ島水族館へ問い合わせをしてみます。すると担当の方から「詳しいことが分かれば検討できますよ!」との言葉をいただけたようです。企画グループは、さっそく新たに企画書を作成することにしました。

3つ目の問いである、「どうやって、自分たちでゴミ箱を運用するのか?」については、「ゴミ袋がいっぱいになってしまったときに、誰がどのように回収するのがよいか?」「そのゴミはどこで一時預かりしてもらい、最終的にどのようにゴミ回収ルートに乗せるのがよいか?」について考え進め、「回収時間を決めて自分たちが回収に向かい、最終的に湘南学園が連携しているごみ収集会社で回収できないか」という策にたどり着きました。
 

【実行・終結グループ】考えることは難しい。でも、プロジェクトを進めているときは楽しいんだ!

他の実行グループ、終結グループも、「お金がないからどうしようもない」という諦めと失望の状況から抜け出し、何が必要で、何が自分たちができることなのかに向けて、進んでいく様子が見受けられました。例えば、資金が少ない中でも寄付をくださったサポーターの方たちに、感謝の気持ちや活動内容をしっかり伝えるためにできることを考えようと話し合いを始めたり、プロジェクトメッセージを宣伝するためのビジュアルイメージをつくり始めたりしました。

プロジェクトに、期限や予算、湘南地域とのリアルな関係性があるからこそ、自分たちの内側から起こるアイデアを形にすることは思った以上に大変なことで、生徒たちも頭をフル回転させ、悩むこともあります。それでも、C組には、まずは自分たちのアクションを進めてみよう!そこから始めよう!というエネルギーに満ちて頼もしい生徒たちの姿がたくさんありました。

「この授業は、正直に言って、考えること(企画段階)が難しい。でも、みんなでプロジェクトを進めているときは、ただ楽しいんだ!」授業後に、とある生徒が社会人メンターに話していた言葉が、C組のプロジェクトへの向き合う姿を現しているようでもありました。


また担任の鈴木先生も、プロジェクトの取り組みに難しさを感じながらも、同時に生徒たちの積極性や発想力、行動力の可能性を感じたようです。授業後、鈴木先生は次のように話してくれました。

「この日を迎えるまで、もっと言えば直前まで『果たして無事に着地点は見えてくるのだろうか?』と不安でいっぱいでした。しかし、生徒たちは私が想定していたよりもずっと主体的で柔軟な発想力と行動力を見せてくれました。よく短時間であれだけの話し合いが出来たと思います。C組のプロジェクトはゼロから作り上げるもので、それゆえの大変さももちろんあります。のこり少ない期間の中で果たして完成させられるのかといった不安もありますが、それを補って余りあるマンパワーというか、エネルギーの大きさに頼もしさを覚えた時間となりました。担任として、最後までやらせきって『やった!!』と全員が実感できるようになれば、と思います。」

残り数週間、まだまだ、C組の生徒たちによる挑戦はつづきます!
 

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https://scholarshipyard.com/shonan-gakuen/project/detail/36/

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